旅も終盤へ・・・・

2000年9月27日
天気:快晴
走行距離:95キロ (長崎県小佐々町〜佐賀県呼子市)
累計走行距離:1240キロ
今日の最高速度:55.6キロ

 朝、6:00前起床。起きてみると、すぐ近くにテントが張られていた。バイクでツーリングしているらしい。今日はけっこう走らなければならないので急いで準備し、6:45出発。海岸線を走る。ちょっぴりアップダウン。とにかく進むしかない。

 平戸が近づいてきたとき、平戸のSさんのことを思い出す。ツアコンをしていた時の友人だ。鹿児島で世話になったU君もそうだ。家に電話してみるといた! ちょこっと寄らせてもらうことになる。会えば5年ぶりか。途中、お母さんが迎えにきてくれた。9:30家に着くと、まだ2週間前に子供を産んだばかりのSさんが昔とかわらず元気そうにしていた。1時間ほどゆっくりさせてもらう。

 平戸市から伊万里市、唐津市経由で呼子町まで行くと90キロはある。非常に遠い道のりである。しかし明日の早朝、なんとしてでも壱岐に渡りたいのだ! その為には、今日少し無理してでも呼子町まで行かねば。全体の行程にも遅れをきたしてしまう可能性もある。このあせりは精神衛生上、たいへんよろしくなかった。のんびりするのが旅、ましてや自転車の旅。時間を気にしてスピードを出そうとすると逆効果で、疲れがたまるばかりか、「なんでこんな思いをして自転車をこがなければならないのか・・・」といった気持ちになってしまうのだ。しかも昨日に続いての向かい風。踏みしめるペダルが一層重くなっていった。

 そんなとき、松浦市の今福港に立ち寄った。12:45分。鷹島経由でフェリーを乗り継げば、伊万里市をショートカットして呼子町に近づくことができ、そのフェリーがタイミング良く13:20出発であることを知る。これぞまさに助け舟! 距離的にはかなり楽できるはず。嬉しくなってビールを買ってフェリーに乗り込む(笑) しかし鷹島は坂が多いところだった。おまけに、鷹島から呼子に近い福島町にさらにフェリーで渡ったが、港から国道までの坂道もかなりきつかった。人生楽あれば、苦あり。仕方ない。

 福島町内を走っているときに、ちょっと疲れてアイドリング走行をしていると、ちょっと前に抜き去ったはずの中学生チャリンカーがさっそうと横を抜き去っていった。明らかに僕に対する闘争心むきだしである! まさに勝負しようぜといわんばかりの走りぶりであった。それならばと彼の後ろにぴたりとつける。迫りくる上り坂。ひーこらしながら坂を登る彼のうしろで力を温存する。そして、坂を登りきったところで、空気抵抗を活かしたスリップストリーム走法で一気に力を爆発させる。この旅で僕を一度でも抜き去ったのは、彼が初めてだ。しかしまだ僕に挑戦するのは10年はやい!!などと心の中で叫びながら、無言で追い抜いた。あとは彼の視界から僕が消えるまで猛スピードで走り去った。ふふふ。どんなもんだい!(実に大人げない・・・・)

 そこから呼子町までの道のりは平坦ではなかった。急なアップダウンが続く。しかし急がねば。17:00鎮西町の道の駅「桃山天下市」に到着。ここまででなんと9ヶ所目の道の駅である。スタンプラリーも十分たまった。ここで応募用紙を記入する。18:00過ぎ呼子港に到着。まずは寝床探しをする。テントを張ろうと思ったが、あまりにも風が強い為、結局フェリーターミナルの階段で簡単に野宿することにした。近くの「河太郎」という店に行って、イカ刺し定食を注文する。このたび一番の贅沢である!! ニハイのイカ刺しがでてくる。まだ動いていてすごく透き通っている! すっげぇ! 思わず普段飲みもしない焼酎を注文する(笑) もったいぶって食べていると、「お客さん、透明なうちに食べてくださいよぉ」と店員に注意された(^^; 刺身にならないゲソは後ほど天ぷらになった。うまい。港に帰るとネコをたわむれた。恐ろしいほどの風の中、おそらく最後の野宿の夜を過ごす。

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